チャネリングや霊視について
チャネリングとは、特に20世紀後半から世界的な言葉の広がりを見せた現象である。
古くからこのチャネリングの様な手法は使われてきたが、科学の発達も乏しい時期においては、
「魔術」「霊力」「神通力」などと様々な呼ばれ方で知られていた。
日本では、恐山のイタコの口寄せなどがそれにあたり、
世界各地でもシャーマンによる神の預言などが知られるところである。
しかしながら、この霊視やチャネリングという物は、
占者が自らの精神や身体を自分以外の何者かの意志と交信するような方法で得られる場合が多い。
その為、具体的な方法や物理的な要因が検証出来ないので、占者の言うことを信じるしかない。
上記の理由から、チャネリング・霊視・前世透視・守護霊などの各種リーディングは、
「占い」とは違う概念で取り扱わなければならないであろう。
そしてこの能力は、
誰しもが自在に使えるようになるとは限らない事も念頭に置いて利用するべきだと、
当店「占の城 千夜物語」では考えている。
霊感は体得出来るのか?
他の一般的な占いは、使う道具や方法が学術的に確率されており、そして再現性もある。
それ故、まじめに取り組みさえすれば、ある程度の結果を「占い」から得られる訳である。
しかしながら、霊感やチャネラーとしての資質は、
教えてもらって体得するというよりも、元々敏感な感性を持って生まれた者が、
何らかの切っ掛けにより能力が発動したと言った方が妥当ではなかろうか。
つまり、
霊感的な占いは、修行を積んで体得するものと言うよりは、
元々備わっていた才能を開花させることが出来るかどうかだと考えられる。
(* チャネラーの資質自体は”勘”の様にすべての人に大なり小なり備わっていると考えるが、
その資質を自分の意識内で出したり出さなかったりする技量は、やはり万人には難しいように感じる。)
【チャネリング・霊視 】は、占いなのか!?
上記の様な霊性は、高度な技術を持った占い師には少なからず備わっていると考える。
ひとつ具体例を挙げると、
タロットカードは、大アルカナ22枚・小アルカナ56枚から構成される物がほとんとであるが、
その絵柄には、もちろん一枚一枚の基本的な意味が存在する。
しかしながら、
そのカードの本来の意味合いとは少し違う解釈を感じ取る時がある。
タロットの13番目のカードは【 Death 】。
その意味合いは「死の予兆・破滅・終末・終局・決着」などであるが、
その意味だけではなく、カードの図柄を見て、そこから連想するものをイメージ化する事で、
上記の意味合いだけではない、別の予兆を感じ取ることが出来るのである。
死のカード、
それだからいけない訳ではなく、
他のカードの関わり合いや状況から、
生命の終わり「死」ではなく、
物事の終わり「終結」から次の新しい人生へ向かう「再生の為の終わり」を意味することがある。
この様に、13番目のカード【 Death・死 】以外でも
別の意味合いのインスピレーションを受け取る事例が多くある。
その為、
カード本来の意味づけとは違う意味を感じ取ることが出来る占者が
高度なリーディング能力を備えた占い師だと言うことも出来るであろう。
俗に言う「よく当たる占い師」には、
霊感に似た「第六感」を備えた人が多いのが印象である。
つまり、
明確な区別は付けられないが、
高度な技術を持つ占い師は霊感も備え、
更に優れたチャネラー達は、
占いの道具も器用に使える人が多いと言うことである。