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【易学】シリーズ プロローグ 〜射覆との出会い〜

こんにちは、ヨシオカ・サラです。

 

私の専門は易(えき)です。

でも、易というと、
ほとんどの方が、「何それ?」といった感じです。

易は、
占いの中では最高峰の一つになり、

難解で奥深いものとされています。

 

そんな易を実例を挙げながら、
皆さんの身近なものにしていただきたく、
これから少しずつ紹介していきたいと思います。

 

まず、私がプロになるきっかけにもなった、
思い出深い易を一つ紹介したいと思います。

 

もう30年ほど前になりますが、
その当時私は文化センターで易を習っておりました。

そして、先生に誘われるまま、
私達生徒数人は、ある易の勉強会に参加しました。

 

その会は後で分かったのですが、
昭和の易聖「加藤大岳」先生の流れをくむ歴史ある会でした。

 

そこで行われていたのが、射覆(せきふ)です。

 

射覆というのは、易の勉強法の一つで、

箱の中身を当てたりする【透視術?の一種】です。

 

透視術といっても霊感と違うところは、

易には解説が付くというところです。

 

毎月、その会では射覆をしており、
三題、例えば食品とか日用品とか絵葉書の図柄を当てるなど
といったヒントだけで、皆が一斉に易を立ててそれらを当てるのでした。

 

先生に連れられて行った初日に、
私はビギナーズラックでこの射覆を当てることができました

 

その日の一つは、
四角いおまんじゅうの空き箱に入った「食品」でした。

 

私は、それを「しいたけ」と読んで的中しました。

 

その時、易を立てて出た掛(か)は、
風地観(ふうちかん)の初爻でした。

風地観(ふうちかん)の初爻 <内卦が黒いサイコロ、外卦が赤いサイコロ>

 

まず、風地観は大艮でもあるので、
艮は山なりで「山で採れるものでは?」と考えました。

四爻や五爻でしたら、木の途中に生り、
また下から見上げるもののりんごなどの「果物では?」と考えましたが、
初爻なので、「地表に生えるものでは?」と考えました。

 

さらに風地観の初爻を変爻すると風雷益になります。

 

益は得をするということで、
種を蒔かなくとも「自然に生えるものではないか?」と、
つまり、きのこ類ではないかと考えました。

そして、私にとって、きのこといえば、
一番最初に思いつくのが【しいたけ】でした。

 

実を言うと、
私はそのまんじゅうの箱を見た瞬間に、
「しいたけ?」ではないかと感じました。

 

それで、
理屈に当てはめていくと、
ピッタリと説明がつくので、
「これは当たっているかな?」
と心の中では思っていました。

 

これを当て、
説明も完璧?だったので、
その会の重鎮の人たちから、
『おぬし中々やるな!』と、
一目置かれるようになりました。

 

そして、後々、
千夜物語の代表者だった山陽先生の目に留まり、
ここでプロの第一歩を歩むこととなりました。

 

 

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