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宝石が呼ぶ?
これはかなり前のお話です。
でも、私にとっては、不思議で感慨深い占例の一つになります。
私には、当時名古屋の国際センターに勤めていた友達がいました。
その彼女から、時々、相談に乗ってあげて、とお客様を紹介されました。
その中には、日本人ではない人も含まれていました。
それが、これからお話する日系ブラジル人のマリア{仮名)さんでした、
当時私は、占いの仕事に疲れてしまって、長年勤めたお店を辞めて、
占いの第一線からは引退しておりました。
あの当時は、本当に疲れてしまって。。。
占いが好きで勉強している時、あの射覆(セキフ)の会で、
マダム山陽先生から占いのお店を開くから一緒にやってみない?、と誘われました。
そして、私はもっと勉強したい?と思い、プロになりました。
でも、いくら好きな事を仕事にするといっても、仕事としてはそんなに甘くはありません。
最初は、当時バイトで公文の先生も小学生や中学生相手に長年やっていました。
それで、その仕事と占いの仕事を、どちらも週に2日づつでやっていました。
ところが、占いブームになり、お店の仕事が忙しくなりました。
それで、山陽先生から、公文を辞めて占いに専任して欲しいと、
週3回出て欲しいと言われて、10年余りやっていた公文の先生を辞めました。
それからしばらくは大丈夫でした。
でも、段々と疲れを感じるようになりました。
そして、私は気づきました、公文を辞めたから?だと。
あの公文で子供たちと、頭がピーマン?などと一緒にバカな事を言っていたのが、
私にとって、どんなに息抜きになっていたのか?に、
後になって身に沁みました。
占いは、どちらかと言えば楽しい話より、重い話が多いです。
皆さん悩むから、占いに来られるから、当たり前の話です。
でも、そんな話ばかり聞いていると、
ワインの底のオリのように、疲れが徐々に溜まってきます。
それを洗い流してくれていたのが、
私にとってはあの公文の子供たちでした。
引退してから、一般ピープルになろうと心がけました。
占いを外から見てみよう?と。世間からはどう見えているのだろう?と。
それでも、個人的には、時々友達の紹介などで相談には乗っていました。
その最初のきっかけになったのが、この日系ブラジル人のマリアさんでした。
約束した場所に現れたマリアさんは、日系ブラジル人とは聞いていましたが、
外見的には小柄な普通の日本人でした。
もちろん日本語もペラペラです。
そのマリアさんは、実は日本とブラジルの二重国籍?で、
パスポートも日本とブラジルのと2つ持っているとの事でした。
日本人の方と結婚していて、お子さんはいないそうです。
ところが、外観的には日本人にしか見えないのですが、
頭の中は、考え方は、完全にブラジル人、つまりガイジン?でした。
そして、相談というのは、最近高価なものを買い過ぎると、
特に宝石類を買ってしまう?との事でした。
お金は自分が働いて貯めた貯金からなので、
日本人のご主人には迷惑はかけてはいないつもりだと、言っていました。
それで、これはただの無駄使い?なのか、
それとも宝石が私を呼んでいるのか?を、知りたいとの事でした。
普通の日本人なら、単に無駄使い?で終わる話です。
わざわざ占いに来る必要もありません。
私は、マリアさんの顔をまじまじと見てしまいました。
この人は、やはり日本人ではなくて、頭の中はガイジン?なんだと。
でも、当人にとっては真剣に悩んでいるからこそ占ってほしいと、
わざわざ来られたのでした。
それで占いました、占的は、宝石が呼んでいるのか?否か?と。
すると、驚いたことに得卦は、火天大有の2爻でした。
これは、正しく宝石が呼んでいる?と、読めます。
火天大有の内卦の乾は高価なもの大事なものを表しています。
しかも外卦の離は、文字通り綺麗なもので、宝石もその中に入ります。
そして、2爻を変爻すると、離為火になり、ますます宝石を表しています。
私は、とても驚きました。
でも待てよ?と、それはどうしてか?です。
当然マリアさんからも、どうしてですか?と聞かれるはずです。
それで、私は思い切って先に、それはどうしてか?と、問いました。
果たして得卦が読めるか?自信はありませんでした。
そして、得卦は山風蠱の5爻が出ました。
これをどう読むか?です。
山風蠱の5爻の爻辞は、「父の蠱に幹たるなり、用って誉あり」です。
2爻は母の蠱で、5爻は父の蠱です。
私は、普段は爻辞を余り重視しませんが、この時は、
この5爻の爻辞が何故か思い浮かびました。
そして、私はそれから一つのストーリーを作りあげました。
5爻で父の蠱なので、あなたの父方は昔は相当裕福な家柄だったと思います。
しかし、事業?などの失敗で、残念ながら没落してしまいました。
でも、あなたにその家をもう一度再興して欲しいのだと思われます。
そして、その家で宝石が相応しい女性になって欲しいのだと思われますが、
と私はマリアさんに言いました。
すると、マリアさんは。とても驚いた様子で、
本当にその通りです!と言われました。
私は、心の中で、ヤッター!!!と、叫びました。
父の蠱で、父方、また山風蠱には復活とかやり直すという意味があります。
それで、あのようなストーリーが浮かびました。
私が時々このような事を言うと、先生、見えるんですか?と、不思議がる人がいます。
まるで私が霊感で、その情景が見ているのか?と、感じるようです。
でも、それは違います、霊感でなくても易でそこまで分かる?のです。
もちろん、人によりますが。
それから、余談ですが、このマリアさんを紹介した国際センターに
勤めていた友達は、私と全く同じ生年月日の生まれです。
生まれた時間は多少違っていますが。
でも、外見的にも性格的にも全く違います。
まるで、陰と陽の違いぐらいあります。
もちろん、人生行路も全然違います。
でも、何故か気は合います。
私がやっている易のような卜占(ぼくせん)と違って、
生年月日を基にする命占(めいせん)は、
生年月日が同じだと、ほぼ同じような性格や人生になるはずです。
ところが、実際には全く違っています。
命占の人は、時間が違っているから?当然よ!と言うと思います。
でも、それだけでしょうか?
私にとっては、これに答えが出せる命占が未だ見つかっていません。
それが、私の永遠の課題です。
とにかく、マリアさんは非常に納得して帰られました。
そして、私は、マリアさんのお役に立てた事に、感銘を受けました、
占いをやっていても良いのだ!?と、易の神様に言われたようで。
この一件がきっかけとして、その後ボツボツと、個人的な占いを復活させました。
でも、お店への復帰には結果として10年余りかかりました。
それは私にはリハビリのようなもので、必要な時間だったのだと思っています。
それから、実は、マリアさんは、お話の最後に「これを見て!」と、
あるペンダントを服の下から取り出しました。
それを見て、私はとても驚きました。
何故なら、それはその時私がつけてた指輪と、
全く同じデザインのジュエリーだったからです。
それは、ナインストーンという9個の宝石で、パワーストーンの一種です。
これをスリランカやインドでは幸運の印でお守りとして、
アクセサリーとして身に着けたり、魔除けとして家の下に埋めたりするそうです。
私は、そのナインストーンの指輪とペンダントをスリランカを旅行した時に、
現地の宝石店で買いました。
マリアさんは、名古屋のスリランカ人の宝石店で買ったそうです。
彼女のペンダントトップは、私の指輪よりも大きくて綺麗な石のナインストーンでした。
一つ一つの宝石が大きいので、50万円余りしたそうです。
この同じナインストーンの宝石をを身に着けている事が、
私達にとって本当の意味で「宝石が呼ぶ?」ことだったのかも知れません。
私はマリアさんとの不思議な縁を感じました。
【注釈】
このナインストーンは、3000年もの歴史があるヴェーダ哲学の
「人間は大いなる大宇宙の中の小宇宙である」という考えから生まれたそうです。
9つの宝石がチャクラを通して人体に入り、大宇宙の森羅万象のネガティブな影響を抑えて、
肉体と精神に活力を与え、オーラに輝きを与えていくと、されています。
そして、ナインストーンの9つの宝石には、それぞれ対応する星があると言われています。
【太陽】愛する人とのつながり ピンクサファイア
【月】 感情を抑制 パール
【火星】正しい判断力 パパラチア or ルビー
【水星】自信・希望・夢 エメラルド or グリーントルマリン
【木星】注目を浴び愛される イエローサファイア
【金星】愛・富・運命の出会い ホワイトサファイア
【土星】困難に立ち向かう力 ブルーサファイア
【天王星】仕事・人生の成功 ヘサナイトガーネット
【地球】幸運・ひらめき キャッツアイ
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